経営トップの安全任務

 経営トップ(法人企業の最高責任者および個人企業の個人経営主をいう。)は、企業の経営を統括する者であり、経営権と人事権という強大な力を有しています。その経営トップ自らが自分の言葉で安全方針を示し、安全確保の重要性について自ら語り、現場に出て率先して安全衛生に取り組むことが大切です。経営トップは、安全方針を明確に表明し、各組織の責任者を通じて、それを全組織に徹底させなければなりません。なお、経営トップは、全従業員の安全確保のために次のことを行わなければなりません。
①安全管理の基本を明らかにする。
②生産ラインの各級管理監督者の安全責任と任務および権限を明確にする。
③全組織における安全スタッフの役割と具体的な職務を定める。
 安全スタッフは、トップの安全に関する事務局的な役割を担うことを明らかにする。
④安全目標、安全計画を作成し、その実施を計画的に進める。
⑤生産活動と安全作業が一体となって行われるよう、規程・基準類を整備する。
⑥構内下請事業場に対する指導・援助を十分に行う。
⑦構外系列事業場の安全活動の促進を図る。

 

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